あなたは肝臓についてどのくらい知っていま
すか?
肝臓の場所は?
肝臓の大きさ?
肝臓の色?
肝臓の役割?
全て答えられたら、この後のお話しはスルー
して下さい。
肝臓の場所ですが、右胸肋骨の下にあります。
成人の肝臓の重さは1~1.5kgで、人体の中で
最も重い臓器です。
非常に多くの血液を含んでいるため、高温で
赤褐色(焼肉の生レバーを想像して下さい)を
しています。
肝臓はリサイクル機能に優れた人体の加工
工場です。
肝臓は、小腸から送られた栄養素を貯蔵したり
人体に役立つように作り替えたりしています。
例えば、肉や魚のたんぱく質、そのまま私たち
の皮膚や髪の毛に成りませんよね。
肝臓で、人間の身体にあったたんぱく質に作り
変えられ全身に運ばれています。
脂質は、コレステロールやリン脂質など必要な
栄養を血液として流し、余った脂は中性脂肪
として貯蔵されます。
炭水化物(ブドウ糖)はグリコーゲンに作り替え
られ、貯蔵されます。
この他にもビタミンやホルモンを貯蔵して、
貯蔵した物を必要に応じてエネルギーに変える
ために放出しています。
次に、肝臓の大きな役目として、解毒があります。
例えばアルコール、アルコールは肝臓で解毒され
炭酸ガスと水に分解されます。
そして、息と尿となって体外に排出されます。
ここまでついてこれていますか?
ここからちょっと眠くなるかもしれません。
肝臓は古くなった赤血球を使って胆汁を作ります。
脂質とは油のことです。
血液の大半は水です。
水である血液の中をどうやって油が運ばれるので
しょう?
ここで活躍するのが胆汁です。
胆汁は、脂質を乳化し、消化吸収を助けています。
さらに肝臓は、古くなった赤血球から鉄を取り
出し新しい赤血球の材料としています。
このように、肝臓は、さまざまな物質を分解・加工・
貯蔵したり、毒物を無毒化したり、リサイクルを
行ったりと生命維持に重要な役割を持っています。
肝臓の働き、いかかですか?
すごいと思いませんか。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれていて、肝臓は多少
弱っても悲鳴をあげません。
肝臓が悲鳴を上げた時は、症状が進行している
時です。
私は大丈夫、と思ったあなた、本当に大丈夫
ですか?
以下、心当たりがある方は休肝日が必要ですよ。
・コンビニの弁当やファーストフードをよく
食べる人
・栄養ドリンクや美容ドリンクをよく飲む人
・食品添加物のサプリメント(例えばビタミンC)
をよく摂る人
・コーンスターチの入ったビールをよく飲む人
・薬(かぜ薬・鎮痛剤・抗生物質など)を常用して
いる人
理由をご説明します。
コンビニの弁当やファーストフードは塩分過多・
カロリーの高い物ばかりです。
これらは、中性脂肪となり肝臓に溜まってしま
います。
栄養ドリンクや美容ドリンクは保存料(添加物)
が必ず入っています。
ビタミンCなどのサプリメントはこちらも人工
添加物のL-アスコルビン酸です。
余談ですが、保存料の安息香酸とビタミンCの
L-アスコルビン酸が混じると発がん性物質の
ベンゼンが発生します。
薬も人体にとっては毒です。
肝臓では、添加物(毒物)や薬(毒物)も一生懸命
無害化しています。
薬は肝臓で機能を弱められて血液に入り、全身
に送られています。
このように肝臓の解毒機能を多用していれば
当然肝臓は疲弊します。
肝臓が悲鳴を上げている時の主だった症状と
しては、体のだるさ・食欲不振・吐き気など
です。
肝臓を労わることは、健康にも直結します。
新車でも10年メンテナンスを行っていなければ
突然故障します。
一生付き合う肝臓ですから、ぜひメンテナンス
を行って下さい。